世界認識のための言語習得

ドイツ語の習得にも重きを置く

私は以前の記事で、今年中にロシア語とスペイン語を習得したい。そうすれば、英語と合わせれば、ゲルマン系・ラテン系・スラブ系に属する言語を1つずつマスターすることになり、ヨーロッパの他言語へのアクセスが良くなると考えた。

上記は言語学的な観点からの動機であった。しかしドイツ語と英語は同じゲルマン系である。この結論は異なる観点から導かれた。地政学である。

 

地政学 トッド・佐藤優

Youtubeにある「世界経済危機とアメリカ帝国の崩壊」という映像をみた。歴史人口学者・家族人類学者のエマニュエル・トッド氏が、2008年の同時多発テロの翌年の2009年に、日本で行った講演である。

それと同時並行で『世界史の極意/佐藤優』を読み進めている。

 

日本メディア・私に欠けている世界認識 ドイツの影響力

トッド氏と佐藤氏の世界情勢の認識において一致しており、かつ日本のメディアにおいて重点的に取り上げられていない視点がある。それは”ドイツが世界情勢のキープレーヤーの一人である”という視点である。日本のメディアにおいてアメリカ・中国・ロシアの三国は大国としてみなされているが、ドイツに関してはそのような意識を持ち合わせていないように思える。

 

EUの覇権はドイツが握っており、ユーロは拡大マルクであるという見立てがある。昨年の2016年にはイギリスのEU離脱が決まった。トッド氏は以前からこの動きを予測しており、EU離脱の本質はイギリスがドイツと距離をとったという点にあると述べていた。ドイツの経済独り勝ちへのNOである。

 

言語習得のレベルのグラデーション

上記のように考えると今年重視すべき言語は英語・中国語・ロシア語・ドイツ語、さらに加えてアラビア語である。これらの言語は新聞がきちんと読めてテレビの内容が深く理解できる習得レベルに到達したい。その他の言語は発音・四技能・日常会話に必要な95%の語彙の習得を目指す。